みなさまには平素より、西海みずき信用組合に対して格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。
このたび理事長に池田正治、専務理事に前川浩二がそれぞれ就任いたしましたので、ご報告申し上げます。今後とも更なる金融サービスの充実、強化に努めてまいりますので従前と同様よろしくお願い申し上げます。
さて、西海みずき信用組合は2018年1月29日に佐世保中央信用組合と長崎県民信用組合が対等合併し発足いたしました。その後5年半、信用組合の理念である相互扶助の精神に基づき、地元の中小企業や小規模事業者、個人のみなさまへの円滑な資金供給はもちろん、地域のお役に立つため、できることは何でも取り組もうという意気込みで、役職員一同、努力してまいりました。その結果、組合員のみなさまによる金融のサービスのご利用は確実に拡大しており、2022年度末融資残高は事業性融資の増加により355億円、前年比で4億円の増加(増加率1.08%)となりました。
金融機関を取り巻く環境は、長引く金融緩和政策やフィンテック企業、キャッシュレス化などの要因によって、非常に厳しいものとなっております。これによって多くの金融機関は保険や有価証券の資産運用や代理店業務を行い、本業以外の手数料収入を確保して利益を上げるという方針を余儀なくされる中、当組合は総収入に対する手数料収入以外の割合が約97%とほぼ本業のみで1億91百万円(前年比96百万円増加)の経常利益を確保できました。
これもひとえに、みなさまのご支援ご理解の賜物と感謝いたしております。
初代の陣内純英理事長は常々“地域の持続的な発展”を念頭に多くの新しい取り組みを率先垂範してきました。この5年間で、学生への食支援から始まり、地域ボランティア活動への参画へと輪を広げた“佐世保まちの学食”の取り組み、地域企業の課題を人材面でサポートする“先導的人材マッチング事業”を開始し、また早岐支店や本店では定期的なお客さま同士の交流会も開催するようになりました。さらに、地域の居場所づくりや、大学生から企業、高齢者まで、多世代交流の場の提供も行っています。
また支店空きスペースを活用した地元アーティスト作品の展示会の実施で気軽に立ち寄れる店舗づくりを目指しているほか、高齢者の方々を中心とした集いの場“大宮はなみずきサロン”へ支店会議室を提供するなど、運営のご協力をさせていただいています。
アーケード商店街の一角、下京町の旧本店(西海みずきビル)4階は、交流拠点“ミランネ”として親しまれています。学生さんが、「来てみらんね、やってみらんね」という佐世保弁から名付けてくれたこの場所では、学生主催のイベント、認知症の方やそのご家族をはじめとして誰もが気軽に集まり、安心して交流できる認知症カフェ“にじカフェ”を開催しています。これに加えて、今年3月には佐世保駅に近い斜面地の一軒家を取得し、こちらは“坂道のミランネ”として運用をしています。留学生も参加した国際交流パーティ、長崎県立大学の授業にもご活用いただいています。
こうした活動については、当組合が運営するウェブサイト“西海みずきマガジン”のほか、各種SNSにて発信しております。
また、地域の皆様の課題解決のお手伝いをより円滑に進めていくため、今期から「融資
私どもは、組合員のご発展ご繁栄を祈念し、敷居の低い、カジュアルなサービスを提供してまいります。また、役職員一人一人が、地域の盛り立て役であることを自覚し、常に明るく行動します。事業者のみなさまの積極的な事業展開を後押しし、家計のピンチを救い、豊かで安定的な生活に貢献します。
さらに、私どもは地域の持続的成長を実現することを目的に掲げ、2020年8月に設立した地域振興室を中心に、地域の素晴らしさや魅力を地元の方々に再認識していただき、自信を持って全国全世界に発信し、多様な人財をこの地域に招き寄せる活動に、有志のみなさまと連携の輪を広げつつ取り組んでまいりたいと考えております。
再スタートしました西海みずき信用組合をどうぞよろしくお願いいたします。
西海みずき信用組合
理事長 池田 正治